Equipments


 <非平衡生成>

・ナノ秒パルスレーザーシステム
高強度・短パルスの光によって、電子状態を極度の非平衡下にさらし、高速かつ不揮発に制御するために用います。




・高電流印可システム
信号発生器で発生した任意電圧波形を高速アンプで増幅した後、試料に印可します。これにより試料を極度の非平衡下にさらし、高速かつ不揮発に制御するために用います。





 <非平衡計測>

・低温磁場下対応 走査型ラマン顕微鏡システム(attocube社製)
高解像度極低温共焦点レーザ走査型顕微鏡とラマン分光計を組み合わせたもので、超伝導マグネット付きクライオスタット中で動作可能な仕様になっています。およそ300 nm程度の空間分解能で走査しながら局所ラマン分光を行うことが可能で、生成された不揮発な非平衡状態の定量的な評価を行います。






走査型顕微鏡と組み合わせて使う、ラマン分光計と励起用レーザーです(Witec社製)。



・高分解能オシロスコープ
非平衡下にある電子状態の電気抵抗を高分解能で精密測定するために用います。




・低ノイズCMOSカメラ
非平衡下にある電子状態を実空間の画像として捉えるために用います。




・スペクトラムアナライザ
平衡状態周りの揺らぎや、物質にエネルギーを供給し続けた際に起こる自己発振現象(散逸構造とも呼ばれるものの一例になります)を周波数解析するために用います。



・トリガ入力対応分光システム
非平衡下にある電子状態が示す光反射・吸収のスペクトルを調べるために用います。





・走査型プローブ顕微鏡(SPM)
秩序相のマルチドメイン構造は準安定状態であるので、広義の非平衡状態に含まれます。巨視的物性はしばしばマルチドメイン構造の詳細に強く依存するので、サブμm〜μmスケールで存在するマルチドメイン構造を理解することが重要になります。この走査型プローブ顕微鏡を用いることで、マルチドメイン構造を可視化します。



 <環境制御>

・光学クライオスタット
試料の温度を10K〜450Kまで制御しつつ、試料スペース付近にある光学窓を通してに光を照射することができます。






・超伝導マグネット付きクライオスタット
試料の温度を2K〜300Kまで制御します。光学窓はありませんが、磁場を0〜9テスラまでかけられます。





 その他、随時追加していく予定です。